新しい録音はCDでしか手には入らないけど、昔の録音を聴くならLPの方が好きです。場の雰囲気、あるいは空間が表現される、とでも言いましょうか。また片面20分ほどの再生時間や、大きなジャケットの魅力も捨てがたいものがあります。中古屋で「エサ箱」につまったLPを漁るのは音楽好きの楽しみなのですが、CDとなると「お宝」というよりも「中古品」の風情になってしまうのが不思議です。
CDが登場した30年前、アナログ盤も再生装置もすぐに消えていくだろうと言われていました。何と言ってもCDは手軽に聴くことができるし、チリや傷でパチパチと雑音が入ることもありません。私はCDが出た時には弱音部でもノイズが入らないし、収録時間も長いので、クラシックを聴く人はすぐにCDに切り替えるのではないかと思いました。私の周りでは「交換針がなくなるから、もう聴けなくなる」と、早々にLPを処分してしまった人もおりました。
ところがプレーヤーやカートリッジなどの製品は、さすがに機種が少なくなっているし、マニア向けの高価な製品も目につくようになっていますが、まだ生産されています。「LPよりもCDの方が音が良い」というのはCDが登場した時の触れ込みでしたが、オーディオ好きの人でこれを信じているいる人は、今やほとんどいないのではないでしょうか。LPは新しい録音や復刻版でのプレスも、細々とではありますが続いています。かたやCDは、ダウンロードサイトの競合で苦戦しています。CDよりも高度な規格のデータを求めるマニアも、多くなってきたそうです。どちらが生き残るのか、これは怪しくなってきました。
2012年05月14日
2012年04月28日
銀一色
緑一色とか字一色ならわかるけど、そんな役はあったっけ……。麻雀の話ではありません。自転車です。スクールカウンセラーで訪れた中学校の中庭に、自転車点検のために持ち込まれた生徒の自転車が大量に並んでいました。で、どの自転車も銀色なのです。これも銀、これも銀、これも銀……。見渡す限り、銀一色。
そんなことはまさかあるまいとも思いつつ、先生に聞いてみました。
「自転車って、ギンに決まっているんですか?
「そうじゃないんんですけど、実際に通学用の自転車というと、銀色しか選択肢がないみたいなんですよねえ」
言われてみれば、私の子どもたちに買い与えた自転車も銀色だったような、気もしないでもありません。でもこんなにギンばかりだとは、思いませんでした。私が中学生の時には黒、青、緑、赤……、もっとカラフルだったと思います。機能的にもセミ・ドロップハンドル、5段変速、ストップライトやウィンカー、2灯式のヘッドライトにフォグライト……。今にしてみれば、ゴテゴテといっぱい色々なのがついていて、しかもそれをカッコいいと思っていた時代でした。
昔の自転車は高価だったので、れっきとした耐久消費財でした。自転車屋さんは下取り品を調整して中古として店頭に並べていたし、上にきょうだいがいる子は「おさがり」が常識でした。思えば傘だって、雨の日には花が咲いたようにカラフルでした。今や透明か半透明か、ビニール製が幅を利かせています。私たちは豊かになったのか、貧しくなったのか、どちらなんでしょうか。
そんなことはまさかあるまいとも思いつつ、先生に聞いてみました。
「自転車って、ギンに決まっているんですか?
「そうじゃないんんですけど、実際に通学用の自転車というと、銀色しか選択肢がないみたいなんですよねえ」
言われてみれば、私の子どもたちに買い与えた自転車も銀色だったような、気もしないでもありません。でもこんなにギンばかりだとは、思いませんでした。私が中学生の時には黒、青、緑、赤……、もっとカラフルだったと思います。機能的にもセミ・ドロップハンドル、5段変速、ストップライトやウィンカー、2灯式のヘッドライトにフォグライト……。今にしてみれば、ゴテゴテといっぱい色々なのがついていて、しかもそれをカッコいいと思っていた時代でした。
昔の自転車は高価だったので、れっきとした耐久消費財でした。自転車屋さんは下取り品を調整して中古として店頭に並べていたし、上にきょうだいがいる子は「おさがり」が常識でした。思えば傘だって、雨の日には花が咲いたようにカラフルでした。今や透明か半透明か、ビニール製が幅を利かせています。私たちは豊かになったのか、貧しくなったのか、どちらなんでしょうか。
2012年04月22日
飼い猫に指をかまれる
一週間ほど、前の話です。黒猫のエリックは、爪を切られのが大嫌い。食い物で釣ろうとしていたら、私の人差し指の先に、エリックの前歯が5ミリほどめりこんでいきました。本人は噛みついて攻撃していたのではなくて、単に食べるのが不器用なんです。キャットフードは口からボロボロこぼすし、何か食べ物を手であげようとすれば、手の方にも歯が当たるし。
猫はばい菌をもっているので、噛まれると怖いと言う話は、聞いていました。飼っていた猫に噛まれたのがもとで、1年近くも仕事ができなくなったミュージシャンもいました。ましてエリックは野良をしていたので、これはまずいとすぐ病院の救急外来に電話をしました。診て下さるというので、ありがたかったです。
出迎えてくれた男性の事務員さんは何だかニコニコしていて、笑いをかみ殺しているように見えました。「破傷風トキソロイド」の注射を打ってもらい、抗生物質を出してもらいました。今はだいぶ良いのですが、かまれてから何日かは指先がシクシク痛くて、キーボードを打つのにも難儀していました。
猫はばい菌をもっているので、噛まれると怖いと言う話は、聞いていました。飼っていた猫に噛まれたのがもとで、1年近くも仕事ができなくなったミュージシャンもいました。ましてエリックは野良をしていたので、これはまずいとすぐ病院の救急外来に電話をしました。診て下さるというので、ありがたかったです。
出迎えてくれた男性の事務員さんは何だかニコニコしていて、笑いをかみ殺しているように見えました。「破傷風トキソロイド」の注射を打ってもらい、抗生物質を出してもらいました。今はだいぶ良いのですが、かまれてから何日かは指先がシクシク痛くて、キーボードを打つのにも難儀していました。
2012年04月01日
10周年
おかげさまで、今日で「あゆみカウンセリングルーム」は10周年を迎えました。大きなトラブルはなかったと思いますが、10年ともなると色々なことがありました。お客さまの役に立つことができて、この仕事をしていて良かったと感じたこともありましたが、十分にお役に立てないこともありました。うっかりダブルブッキングをしてしまったり、申し訳ないミスもありました。
個人的にはあれこれ思うことはありますが、対外的には記念イベントをするわけでもなく、実践の日々をつないでいくだけです。「よくこんな所でやっているなあ」と同業者に言われたこともありましたが、たしかに大きな町の中にあるわけでもなく、駅に近いわけでもなく、これでよく絶え間なくお客さまが来て下さったものだと思います。沢山の方々に支えられて来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。
個人的にはあれこれ思うことはありますが、対外的には記念イベントをするわけでもなく、実践の日々をつないでいくだけです。「よくこんな所でやっているなあ」と同業者に言われたこともありましたが、たしかに大きな町の中にあるわけでもなく、駅に近いわけでもなく、これでよく絶え間なくお客さまが来て下さったものだと思います。沢山の方々に支えられて来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。
2012年03月23日
掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症と書いて、「しょうせきのうほうしょう」と読みます。皮膚科の病名には、なぜか難しい漢字のものが多いです。酒皶(しゅさ)など、私が皮膚科で働いていた時には、パソコンに入っていなかったと思います。ちょっと調べたら、この「皶」はJISの第3水準なんですね。昔は第2水準までしかなかったのが、第3水準までできたようです。
さて掌蹠膿疱症は、手のひらと足の裏に無数の水ぶくれができて、なかなか治りにくい病気です。原因も不明です。患者の8割が喫煙者と言われていますが、禁煙すれば治るというわけでもないらしいです。ビオチンというビタミンの一種の内服が有効ですが、でも特効薬的に治るというわけでもありません。症状がひどくなれば仕事にも差し支えるし、かゆみもあるので辛いと思います。私が勤めていたクリニックでも、ビオチンセットの他にもぬり薬や紫外線療法、漢方薬など、さまざまな治療法を試しながら院長も患者さんも苦労していたようです。
さて「原因が不明」で「治りにくい」のは、何も掌蹠膿疱症だけに限ったことではなくて、皮膚病にはありふれた現象です。ストレスが引き金になって皮膚病になり、その皮膚病がまたストレスになって……という悪循環に陥ることもあります。
この前は手を包帯でぐるぐる巻きにした方に、お会いしました。「職場を異動になるまでは何ともなかったのに、異動になったら……」軽いうつ状態になられたようです。その後にブツブツが沢山出てきて、皮膚科に行ったら掌蹠膿疱症と診断されたそうです。他に生活上の変化はなかったので、異動に伴うストレスが発症の引き金になったと考えるのが自然です。ただストレスがそこまで悪さをするとは、あまり考えが及ばないのが普通なのかも知れません。
さて掌蹠膿疱症は、手のひらと足の裏に無数の水ぶくれができて、なかなか治りにくい病気です。原因も不明です。患者の8割が喫煙者と言われていますが、禁煙すれば治るというわけでもないらしいです。ビオチンというビタミンの一種の内服が有効ですが、でも特効薬的に治るというわけでもありません。症状がひどくなれば仕事にも差し支えるし、かゆみもあるので辛いと思います。私が勤めていたクリニックでも、ビオチンセットの他にもぬり薬や紫外線療法、漢方薬など、さまざまな治療法を試しながら院長も患者さんも苦労していたようです。
さて「原因が不明」で「治りにくい」のは、何も掌蹠膿疱症だけに限ったことではなくて、皮膚病にはありふれた現象です。ストレスが引き金になって皮膚病になり、その皮膚病がまたストレスになって……という悪循環に陥ることもあります。
この前は手を包帯でぐるぐる巻きにした方に、お会いしました。「職場を異動になるまでは何ともなかったのに、異動になったら……」軽いうつ状態になられたようです。その後にブツブツが沢山出てきて、皮膚科に行ったら掌蹠膿疱症と診断されたそうです。他に生活上の変化はなかったので、異動に伴うストレスが発症の引き金になったと考えるのが自然です。ただストレスがそこまで悪さをするとは、あまり考えが及ばないのが普通なのかも知れません。
2012年03月10日
アニバーサリー反応
明日で、ちょうど一年になります。本当に色々なことがありましたが、一年とは思えない時間の長さです。
アニバーサリー(記念日)反応、という言葉があります。あの場面に引き戻されるように思い出したり、ドキドキして落ち着かなくなる方もいらっしゃるかもしれません。それは誰にでも起こりえる、正常な反応です。もしそうなったら、身近な人に話を聞いてもらうとか、リラックスできるようなことをするのが良いようです。またテレビの特集番組や、サイトの動画などはむやみに見ないようにしましょう。
アニバーサリー(記念日)反応、という言葉があります。あの場面に引き戻されるように思い出したり、ドキドキして落ち着かなくなる方もいらっしゃるかもしれません。それは誰にでも起こりえる、正常な反応です。もしそうなったら、身近な人に話を聞いてもらうとか、リラックスできるようなことをするのが良いようです。またテレビの特集番組や、サイトの動画などはむやみに見ないようにしましょう。
