2017年02月11日

カジノは良くないが、パチンコよりはまし

 昨年の末に、いわゆるカジノ解禁法案が国会で可決されました。「ギャンブル依存症が増える」という主張を無視して、自民党がゴリ押しした形です。共産党が「他人の不幸の上に経済的繁栄を築こうとするのは、歪んだ発想だ」というコメントを出していましたが、まさしくその通りですね。ギャンブルは人々に幸福をもたらさないし、国力の低下にもつながるので、洋の東西を問わずどの時代でも、国によって規制されてきました。

 私はカジノができても、ギャンブル依存症が増えるとは思いません。日本のギャンブルで圧倒的に強いのが、パチンコ・パチスロ。その他にも競馬、競輪、競艇、宝くじともう花盛りなので、これにカジノが加わってもどうということはないでしょう。パチンコに入れ込むのは、収入に不足を感じる人が多いと言われています。「1万円じゃあ何にもならないけど、10万円あればなあ……」と言う発想から手を出す。その1万円をスッてしまうと、取り返すためにまた突っ込む……という繰り返しです。カジノ施設ができたにしても、交通費や宿泊費がかかるのであれば、たいがいの人はそれを軍資金にしてパチンコに行くでしょう。

 「パチンコは遊戯であって、ギャンブルではない」と言う詭弁もありますが、だれがどう見たってギャンブルです。いや私に言わせればギャンブルよりも恐ろしい、「エレキ麻薬」です。機械のメーカーは客の興奮を引き出す装置を、そしてパチンコ屋は居心地の良い賭場を追求しています。甘い汁を吸いながら保護しているエラい人たちもいるみたいだし、マスコミは節操なくばんばん広告しているし、よくこんな仕組みを作り上げたものだと思います。

 私のカウンセリングルームにもパチンコ依存の相談があります。だいたいはご本人よりも、家族がほとほと困ってやって来ます。一説によれば、パチンコ依存症の患者は全国で200万人いるとか。ということは、パチンコ依存のために苦しんでいる家族は1千万人を下らないことになります。韓国ではパチンコが害であるとして、全廃されたとか。日本でもパチンコを廃止するなら、カジノを作るのは良いでしょう。
posted by nori at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | メンタルヘルス