2024年06月30日

動作法東北ネットワークJAPAN 2024年次大会

昨日から今日にかけて、北上市を会場に「動作法東北ネットワークJAPAN 2024年次大会」が開かれました。とは言っても、昨日は「宴会」だったのですが。顔を合わせての宴会に出るのも久しぶりで、懐かしい顔が揃っているのを見ると、つくづくコロナが明けたのを実感しました。集まる面々は、支援学校の先生方が大勢を占めています。同じ動作法をしていても、私のように心理療法として行っているのは少数派です。

動作法はもともと、脳性まひの訓練として発展してきました。「心理リハビリテイション」(通称心リハ)として、学会も開催されています。支援学校では、自立活動として行われるときがあります。休日に訓練会が設けられて、ときには合宿のキャンプが開かれます。

今回は「ストレス時代を動作法とともに生きる」というタイトルでシンポジウムが開催されて、私もシンポジストしてお話をさせてもらいました。とても気になるのが、集まって来る面々が同じことです。みんな元気で集まれるのはうれしいことだけど、若い人たちが入ってこないのでは先細りです。聞くに「働き方改革」で、休日にボランティアで動作法の活動をする時代ではない、ということなのです。その代わり、放課後デイサービスのスタッフで、関心を持って入って来る方がちらほらいらっしゃるとのことでした。

私の周りで心理療法として動作法をしている人は、転勤などで一人去り、二人去りして、とうとういなくなってしまいました。大学院の学生さんには体験してもらっていますが、残念ながらすでに彼らは別の研究テーマを決めて来ています。それでも、一人でも多くの学生さんが興味を持ってくれればよいと思ってやっています。トラウマの研究が進んだことや、マインドフルネスの流行などで、動作法を含めて身体志向の心理療法には追い風が吹いています。

頭でっかちを、頭でっかちで直そうとしてもうまくいきません。もっと感覚を大事にして扱っていくことが、心理療法に求められていると考えます。
posted by nori at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床動作法