カウンセリングで話を聴く時に、相づちをうつのはとても大切です。
「うん……、うん……」
とカウンセラーが相づちをうつことで、クライエントは「聴いてもらっている」感じを持つことができます。カウンセラーがだまったまんまでは、聴いてもらっているかどうか不安になってしまいます。またその相づちも「うん」、「はい」、「ええ」では印象が変わってきます。また同じ「うん」でも言い方ひとつで、同意にも疑問にも、あるいは驚きにも、意味を変えることができます。
相談員さんの研修、スクールカウンセラーのスーパーバイズや同席面接、あるいは大学院生のロールプレイなどで、相づちの仕方を指摘させてもらうことがあります。私は多くの場合、相づちが多すぎたり、単調なのが気になります。
「うん、うん、うん、うん……」
とやられてしまうと、クライエントは話すことを急かされるように感じたり、思いをはせながら言葉をつむぐことが難しくなってしまいます。傾聴は大切なことですが、くらいつくように、あるいは呑み込むように聴くのではないと感じます。全身全霊を込めて聴こうとすると、かえって見えるものが見えなくなってしまいます。クライエントにも、カウンセラーにも、想像力を働かせるスペースが必要です。
2014年07月05日
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