保健室で打ち合わせをしていたら、養護教諭に用事ができてしばし留守番をしていました。すると女の子が入って来て、「保健室の先生は……?」と言います。「いまは職員室にいかれてるんだけど、どうしたの?」と答えると、「蚊に刺されました……」と言うのです。
「ナニい、蚊に刺された? だから、どうしたの?」と言いたくなる気持がのど元まで来ましたが、そんなことを言ってしまったらマズイのです。蚊に刺されようが、アブに食われようが、ヒルに血を吸われようが、「そんなもん、小便でもつけとけっ!」と言われてきた私たちとは、時代が違うのですから。今の子たちは蚊に刺されれば、親から何かクスリを塗ってもらうのが当り前なのかもしれません。
「見せてごらん。ああ、たしかに二つ食われたね。保健室の先生、もうすぐ来られるからちょっと待っててね」と待ってもらいました。養護教諭は彼女の期待通りの処置をしてあげて、教室に返しました。彼女は「今の子はちょっと気にするたちなんですよ。それに今は何でも、きちんと処置をするのが当り前になっちゃって……。昔はそこらへんすりむいても、血を流しながら体育をしていたのが当り前だったんですけどねえ」と、全面的に良いことをしているとは思っていないようです。そうは言っても保健室に来た子に「そんなの、放っておけばよいのよ」とも言えないようで……。
2014年08月23日
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