今年は雪の訪れが早いです。例年だと12月の半ばまでスクーターに乗れる日もあるのですが、そろそろお終いにしなくてはなりません。スクーターを買ったバイク屋さんに頼むと、ひと冬5000円で預かってくれます。
「スミマセン、ハーレーでも同じお金なんですけど、いいですか?」
申し訳なさそうにバイク屋さんは言います。でも自宅まで引取りに来てくれて、春にはタイヤの空気圧なども調整して届けてくれるので、文句はありません。屋外に放置しておくと、バッテリー液を凍らせてしまうことがあるそうです。そうなるともうオシャカで、スクーターのバッテリーはクルマのよりも高いのです。なんでも生産量が少ないので、ちっぽけなパッテリーでも高くなってしまうとか。
冬で路面に圧雪があったり凍ったりしても、剛の者になるとスパイクタイヤに履き替えたり、タイヤにチェーンを巻いて乗るらしい。もっとも郵便配達の人たちは、雨が降ろうと雪が降ろうと炎天下だろうと、一年中乗り回しています。彼らこそ最強のライダーです。
「寒くて大変でしょう」
と言われることもよくあるのですが、末端冷え性の私でも寒いのは対策のしようがあります。でも暑いのは、かなりキツイですよ。コンクリートの猛烈な照り返しで、ちょっと具合が悪くなったこともありました。トシを取ると水分の欠乏が分からなくなってくるそうですが、ふだん水を飲まないのが災いしました。
不便で、キケンで(実際は違うと思います)、おまけに遅い……。こんな乗り物にわざわざ乗るのは、「趣味」かもしれません。でもね、「バイクが趣味です」と言われたら大方の人は大きなリッターバイクとか、あるいはオフロードマシンを想像することでしょう。バイク乗りの一部からは蔑まれてバイクの仲間に入れてもらえず、車のドライバーからは間違いなく邪魔者扱いされる、「原チャ」を「趣味です」とはなかなかに言いづらいものがあります。別にわざわざ言わなくても、良いのだけれど。
2014年12月11日
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