実は……というほどのこともないのですが、昨年の秋から山歩きをしています。運動不足で方向音痴で高所恐怖症という、三拍子そろった最凶の初心者だったのですが、何とか人なみに歩けるようになってきました。夏山シーズンを迎えて岩手山を日帰りで登っても、筋肉痛にはなりませんでした。人からさんざん脅かされていた早池峰のハシゴ場も、「怖いとか怖くないとか考えない」ことでクリアしました。
でもどうにも苦手だったのが、下り坂です。足をズルっと滑らせて、尻もちをつくことがあるのです。これは痛いだけではなく、ときには危険ですし、ウェアや道具を壊すこともあります。私はかかとに体重が乗っているせいだと思っていたので、つま先にしっかり力を入れるように心がけていました。本にも「スキーでヘッドを押さえるように」と書いてありましたし。それでも、尻もちをついては痛い思いをしていました。でも先日は焼石岳の下りで、「そうか、腰が退けているんだ」と思い至りました。腰が後ろに退けているために、つま先が浮いてかかとに乗って、ズルっと滑っていたのです。そこで「腰を前に入れる」というか、「ヘソを前に突き出す」ようにして下ると、尻もちをつくこともなく、足がリズミカルに前に出ていきます。考えてみればものすごく単純なことなのですが、単純なことほど気づくのに時間がかかるのかもしれません。
2015年06月23日
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