2015年08月21日

The Yes Album / Yes

theyesalbum.jpg

イエスのベーシスト、クリス・スクワイアが6月27日、白血病で亡くなったそうです(享年67歳)。訃報欄に目を留めるようになるのは、トシを取った証拠でしょうか。ロック・ミュージシャンも高齢化でメタボになり、イエスでお肉たっぷりでないのはベジタリアンのスティーヴ・ハウひとりでしたが、白血病とは。ご冥福をお祈りします。

クリス・スクワイアはイエスのオリジナル・メンバーで、リーダーでした。ワガママな連中をなだめすかしてグループを維持する珍獣使いであるとともに、メンバーのしびれを切らせる遅刻魔でもありました。ときにはリード・ヴォーカルのジョン・アンダーソンよりも高い声でハモる、聖歌隊のOBでした。リッケンバッカーのトレブルを効かせたサウンド、リード・ベースとでも言いたくなるフレーズ、ファンキーなノリで、ベース奏者として超一流でした。

イエスと言えば「こわれもの」から「危機」のあたりが黄金期で、とくに「危機」が最高傑作だと言う人は多いと思いますが、このアルバムはギターにスティーヴ・ハウが加入してイエスのサウンドを確立した3枚目です。キーボードはハモンドオルガンにこだわって脱退することになった、トニー・ケイ。アコースティックピアノにエレクトリックピアノ、ミニムーグ(シンセサイザー)、メロトロン、オルガンを城壁のように築いたリック・ウェイクマンはインパクトがあったけど、イエス・サウンドに本質的な変化をもたらさなかったように思います。ちなみに歴代キーボード・プレイヤーで私が好きなのは、「リレイヤー」のパトリック・モラーツです。ドラムはビル・ブルーフォードで、小気味よく緊張感のあるドラミングがたまりません。
posted by nori at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | おやつにロック
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/161982315
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック