5月11日に、平日だから空いているだろうと思って出かけてみました。ガマ沼は雪解けの季節に「ドラゴンアイ」になることで有名で、5月の下旬から6月の上旬の見ごろになると、ワンサカと人が訪れます。

これは、まだ早いということでしょうね。大沼の方は、こんな感じで絶景になっています。

雪原にはピンクのリボンがついた竹竿が刺さっていて、夏場であれば木道が敷かれた遊歩コースをぐるっとめぐることができます。

駐車場までの道を下っていたら、夏服にサンダルばきで荷物ナシのお兄さんが雪の上を苦労して登ってきます。コンクリートの舗装路でも日陰だと雪が残っているし、雪解け水がざんざん流れているところもあるのです。目が合うとお互いに笑みがこぼれました。
「やるもんだねえ!」
「いやあ、どういうとこか、ぜんぜん調べんときたもんで……」
関西のイントネーションでした。彼は無事に家にたどりついたのかしら。しっかりした感じの女性が同行していたので、大丈夫だったでしょう。駐車場に戻ったら、隣のクルマのお姉さんも戻ってきていました。彼女は大開脚ストレッチをして、エナジードリンクで気合を入れていたのです。
「上まで行って来たの?」
「あそこ(見返り峠の雪壁)登って、滑って降りるんです。お尻にゴミ袋を敷いて。めっちゃ楽しいですよ、毎年恒例なんです」
そういう楽しみ方があるとは知らなんだ。そう言えば岩手山からビニール風呂敷で降りて来たっていうお婆さんがいたけど、ホントかなあ。