「でも、性格は変えられませんよね」は、考えてみればちょっと不思議な質問です。そう信じているのであれば、時間とお金をかけてわざわざ心理療法を受けにくることはないのです。「変えたいけど、変えることができるかどうか不安」なのかもしれません。あるいは「変えろと言われるけど、変えたくない」のかもしれません。
たとえ自分にとって、あるいは周りの人にとって「困った性格」であっても、長年にわたってなれ親しんだ対処の様式なので、そう簡単に手放すわけにはいかないのです。杖を取り上げられるような不安にかられても、もっともなことです。だれが言ったのか忘れてしまいましたが、「治りたくもあり、治りたくもなし」は名言です。「変えてみよう、と思うような体験」がセッションの中で生まれてくるかどうか、それが心理療法の成否にかかわってくるのでしょう。
2009年03月18日
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