NHKの教育テレビで、「あしたをつかめ」と言う番組があります。いままで和菓子職人を目指している女の子とか、何回か見た記憶があります。4月2日には「NO.235 臨床心理士」が放送されました。この情報は県の心理士会のメーリングリストで流れていたので、録画してありました。それで、今日になってやっと観ました。番組では臨床心理士4年目の斉藤愛さんが、紹介されていました。
臨床心理士は「とにかく、とことん話を聴く」とされていました。もちろん傾聴は臨床心理士にとって基本的なことだけれど、世間から「臨床心理士=ただ話を聴くだけの人」と思われてしまっては、ちょっと困りものだと感じました。「こういうアプローチもある」くらいが良い感じではないかな、と思いました。
ケース検討の様子も、紹介されていました。ほんの一部を切り取っただけなのでしょうが、見る限りでは典型的な「ケース検討」のようでした。先輩方からの助言(突っ込み?)でお腹が一杯になって、あるいは涙目になって、「勉強になりました。課題だらけです」でお終いになるやつです。これが言ってみれば、独り立ちしていく上での通過儀礼みたいなものかもしれません。でもどんなケースを出しても最後の言葉が判で押したようにこうなるのでは、ちょっとどうかなあとも感じます。
もちろん提出者が問題点を指摘されても理解できないとか、逆ギレするとか、あるいは逆に提出者をヨイショしてお終いになるとか、そんなケース検討よりはよほどましなのですが。たしかに斉藤さんの対応は全面的に賛成できるものではなかったし、コメントをした人は正しいことを言っていました。そもそもコメントは「後出しじゃんけん」みたいなものだし、「正しい」ことは人を傷つけるのです(言わなくてはなりませんが)。そこら辺を踏まえてコメントできるかどうかが、大事かなと感じました。
斉藤さんの職場が銀座の近くで民間のカウンセリング機関とあったので、出てくるかなと思っていた菅野泰蔵さん、やっぱり出てきましたね。大学の大先輩をつかまえて失礼なのですが、実に良い感じのおじさんになったな〜と感じました。偉そうなことを言って、ごめんなさい。斉藤愛さん、これからの活躍を期待しています。
2010年04月14日
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