NHKの「美の壺」を見ていたら、幇間(ほうかん、たいこもち)が取り上げられていました。落語好きは「鰻の幇間」(うなぎのたいこ、八代目桂文楽は良いですね)に登場するような、旦那に取り入ってゴチになるしか能がないような人物を思い浮かべますが、本物は諸芸に通じて座を盛り上げる、いきな芸人なのです。やはり男だけに芸者衆よりも生き残りは厳しいと思いますが、現役の方が出ていました。そこで紹介されていたのが、
芸人に上手も下手もなかりけり
行く先々の水に合わねば
やはり、そうですよね。「あのスクールカウンセラーは、ちょっとなあ……」みたいな話を小耳にはさむことがあります。「水に合う」かどうかを無視して、「上手」を見せつけようとする人がそう言われてしまうようです。それは不安の裏返し、とも言えます。水に合うようにするには、水を読む力とともに、自分を失わない強さも必要ということですね。
2010年05月22日
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