バウムクーヘンが人気のようですね。私が住んでいる町にも、専門のお菓子屋さんがオープンしたそうです。バウムとはドイツ語で「木」。バウムテストは、樹木を鉛筆で描く心理テストです。スイスのコッホが始めたもので、日本でも広く行われてきました。私自身も、数え切れないくらい描いてもらったことがあります。とくにロールシャッハ法の前に描いてもらうと、ウォーミングアップのような感じで導入にも良いし、比較して検討することもできて重宝していました。
ところがこのマニュアルが、どうやら間違いだらけらしいのです。原書がドイツ語ですが、日本語訳は英語版から訳されています。ところがもとになった英語版にも間違いがあって、日本語訳はさらに誤訳だらけとのこと。その日本語版はgoogleでデータ化されていて、ネット環境があれば誰でも見ることができるようになっています。そうなるとこれを野放しにしていて良いのかと言う問題が出てきます。マニュアルを読んでからテストを受けるような人が出てくると、テストが成立しなくなって、結局はクライエントの不利益につながるからです。
もともとバウムテストはマニュアルを見ても、ある特徴についてまるで正反対の解釈が載っていて、解釈はテスターの経験則によるものが大きかったのです。私はマニュアルはあてにならないと思ってやってきたので、「間違いだらけ」と聞けばさもありなんと思うし、ネットでご開帳されていてもさほど実害がないような気もしてきます。正確な翻訳によるマニュアルは、出版されるのでしょうか。
2010年06月27日
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