中学校も冬休みに入って、ひと息つくことになります。スクールカウンセラーの仕事を始めて12年になるのですが、初めの3年間は高校に行っていました。私はずっと大人の病院に勤めてきたので、臨床で中学生以下の子どもに会うことはほとんどありませんでした。ラッキーだったと思います。
「スクールカウンセラーをまず中学校に配置しよう」という方針が文科省から打ち出されて、派遣先が中学校に変わった時には、「ちょっと困ったことになった」と思いました。私にしてみたら、思春期の中学生は一番複雑でデリケート。「取り扱い注意」のイメージがありました。高校生でなかったら、小学生の可愛いくて良いのだけれど……などとも思いました。そもそも自分自身の中学校時代があまり楽しいものではなかったので、そんなことも引きずっていたのかもしれません。
高校生は自分から申し込んで相談に来てくれますが、中学生はなかなか自発的に相談に来てくれません。ほとんどは担任や保健室の先生から勧められて、相談室に渋々?やってきます。これは中学生は気持を言葉にしたり、内省したりする力に個人差が大きいし、相談室などという「特殊な所」に行く「特殊な生徒」に見られたくないと言う意識も強いからだと思います。
中学校に何年も行って、やっと中学生に慣れて来たような感じがします。今では彼らは「可愛い」し、「取り扱い注意」でもありません。
2010年12月23日
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