2011年03月01日

山上敏子の行動療法講義with東大・下山研究室

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京都の研修会で、本屋さんの出店が出ていました。レコードには「ジャケ買い」というのがあるのですが、そんな感じでした。ほのぼのしたイラストに惹かれて、手に取りました。もし書棚に入っていて背表紙を見ていたなら、「東大」だけで敬遠したでしょう。私は行動療法を志したことはないし、山上敏子先生についてはほとんど存じ上げていませんでした。たまにはちょっと違う分野ものぞいてみるか、そんな感じで買い求めました。

帰りの新幹線の中で読んだのですが、ひとつひとつ、染み入ってくるような言葉がつづられていました。「うん、そうそう」と思いつつ、いつの間にか車内で読みきってしまいました。特にこれから臨床を目指す人には、よき指南書になると思います。それは行動療法を志す人に限らず、あるいは心理療法を志す人に限らず、です。マニュアル的な記述はないので、試験の役には立ちませんが、臨床という営みの本質についてこれほど分りやすく解き明かしてくれる書物はないような気がします。
(山上敏子の行動療法講義with東大・下山研究室 金剛出版)
posted by nori at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨床心理学の本棚
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