2012年05月14日

生きているアナログ

新しい録音はCDでしか手には入らないけど、昔の録音を聴くならLPの方が好きです。場の雰囲気、あるいは空間が表現される、とでも言いましょうか。また片面20分ほどの再生時間や、大きなジャケットの魅力も捨てがたいものがあります。中古屋で「エサ箱」につまったLPを漁るのは音楽好きの楽しみなのですが、CDとなると「お宝」というよりも「中古品」の風情になってしまうのが不思議です。

CDが登場した30年前、アナログ盤も再生装置もすぐに消えていくだろうと言われていました。何と言ってもCDは手軽に聴くことができるし、チリや傷でパチパチと雑音が入ることもありません。私はCDが出た時には弱音部でもノイズが入らないし、収録時間も長いので、クラシックを聴く人はすぐにCDに切り替えるのではないかと思いました。私の周りでは「交換針がなくなるから、もう聴けなくなる」と、早々にLPを処分してしまった人もおりました。

ところがプレーヤーやカートリッジなどの製品は、さすがに機種が少なくなっているし、マニア向けの高価な製品も目につくようになっていますが、まだ生産されています。「LPよりもCDの方が音が良い」というのはCDが登場した時の触れ込みでしたが、オーディオ好きの人でこれを信じているいる人は、今やほとんどいないのではないでしょうか。LPは新しい録音や復刻版でのプレスも、細々とではありますが続いています。かたやCDは、ダウンロードサイトの競合で苦戦しています。CDよりも高度な規格のデータを求めるマニアも、多くなってきたそうです。どちらが生き残るのか、これは怪しくなってきました。
posted by nori at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の考現学
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