チューリッヒ大学の精神病理学教授のジェローム・エンドラス(Jerome Endrass)先生の研修会が、盛岡でありました。スイスは地震も洪水もなく、災害とはあんまり縁がない国だと思っていましたが、災害支援についての研究をされていました。スイスは徴兵制がしかれていて、海外の災害支援にあたる兵士もいるし、外国にバカンスに出かけて津波の被害に遭うこともあります。ジェローム先生はアメリカの同時多発テロやルワンダなど、外国に派遣されて災害の支援にあたってきたそうです。
通訳が入ったこともあって時間的に足りなかったのですが、ナラティブ・エクスポージャー・セラピー(Narrative Exposure Therapy)と呼ばれる、グループでのトラウマケアがとりあげられました。心理学の専門家でなくても、短期間のトレーニングを受けることで施行することができます。個人のカウンセリングよりも効果的であるという、研究結果も示されていました。
トラウマのケアにあたる専門家には健康を損なうリスクが高いことも、話題になりました。フルタイムでそのような仕事をしない方が良いと言うことです。やはり支援にあたっている人は、燃え尽きないように気をつけなくてはなりません。
2013年02月17日
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