私はとくに熱心に更新しているわけでもなく、PVがいくつかとか気にしているわけでもありません。でもたまにブログのアクセス解析を見たりすることもあります。「検索ワード」のところを見ると、どんな言葉で検索をかけてこのブログにたどりついてくださったのか、分ったりします。その中に、
「臨床心理士は態度がでかい」
という検索ワードがありました。これはガックリ、ですね。臨床心理士はそう思われた時点で、来談者の役に立つことも、他のスタッフの役に立つことも、ひどく難しくなってしまいます。しかし他人からそう思われても仕方のないような人を、ごくたまに見かけることも事実なのです。
「医者だって、看護師だって、学校の先生だって、いろんな人がいるでしょ」
という逃げ口上が通用しないのは、やはり人のこころに接することをむねとする仕事だからでしょう。「態度がでかい」運転手のタクシーにはガマンして乗ることはできても、「態度がでかい」カウンセラーに話を聴いて欲しい人はいないと思います。
故河合隼雄先生は私などが言うまでもなく日本の臨床心理学の草分けであり、日本人で初めてユング研究所の分析家の資格をとられて、論文・著書多数(無数?)で、京都大学教授から文化庁長官まで務められた方でした。臨床心理士の生みの親とも言える存在で、「河合チルドレン」を自認している臨床心理士も沢山います。その河合先生のお言葉で、
「威張っているやつは、最低だ」
というのがあります。河合先生ご自身は偉い先生であっても、偉ぶったり威張ったりすることがまるでなくて、私たちにも対等の関係を作ってくださっていたように思います。私自身も「態度がでかい」と見られるようなことがないように、気をつけていきたいと考えています。
2013年05月08日
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