臨床心理士が開業をするとして、相談室をどこに作るか。これは大問題です。
街中の便利の良いところに、事務所を間借りするのが一般的なようです。集客ということを考えれば、それが一番有利ですし、家族に心理的な負担をかけることもありません。ただ問題は家賃がかかることと、構造や内装などが相談室に適しているとは限らないことです。リフォームするとなれば、契約を解除する際に元に戻すことも考えておかなくてはなりません。
駅の近くに空き地があれば、専用の一戸建てを造ってしまうのが理想かもしれません。しかしよほど資金力のある人か、数人のスタッフで運営するような場合は別として、現実的には難しいと思います。結果的にはそのコストをクライアントが負担することになるので、面接費用は高額になってしまうでしょう。
自宅で開業をすることも、考えられます。精神分析は創始者のフロイト以来、自宅開業が中心でしたし、催眠療法で高名なミルトン・エリクソンの診察室には、彼の子どもたちが出入りしていたそうです。家賃のかからないのは良いですが、家族がいる場合は、閉じられた空間をどう確保するかが問題になります。セラピストにとっては、生活の場でそのまま面接をするのは、気持の切り替えが難しくなるということもあります。
私の場合は、たまたま土地にゆとりがあったので、自宅に建て増しをすることができました。県庁所在地の盛岡市からは車で40〜50分かかるので、立地としては良いところではありません。自分のペースでゆっくりと、納得できる仕事をするにはよい場所かなとも思います。
2013年06月07日
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