GDPが何パーセント上がったから、消費税を上げても良いとかどうとか。テレビを点ければ、こんな話が聞こえて来ます。私は経済には疎いのですが、でも何かと言えば景気、景気と言うのは、どうもなあ……と思うのです。私たちは、果たして新しい価値を生み出しているのでしょうか。そして新しい価値とは何なのか、それを議論しないままに、うわべの数字でどうこう言うのはヘンじゃないかと思うのです。
安心して暮らせることが、新しい価値ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。原発事故と使用済み核燃料の処理に不安を感じながら、「安い」電気を作り使うことは、価値のあることでしょうか。ケータイのために一年のうち一ヶ月働く人もいると思いますが、それは価値のあることでしょうか。
少子高齢化の波は、変えることができないでしょう。住む人が少なくなっていくのであれば、インフラも削っていく必要があるでしょう。必要なものだけに絞って、維持していく仕組みを作れば、それは新しい価値になり得るような気もします。あるいは、人と人のつながり。顔の見える関係を作って、助け合って行くことが、新しいかちではないかと思います。
健康診断の境界値を下げると、たとえば降圧薬の売り上げが倍増する。これは新しい価値なのでしょうか。経済としては大きくなっても、本当に人の幸せにつながることなのか。適度な運動を心がけてストレスへの対処をしていけば、薬に頼らなくても良くなる可能性があります。本当はそっちの方が、価値があることなのでしょう。
自分のポケットの中を膨らませようと、勝手なことを言っているようでは、決して新しい価値は生まれてこないと思います。本質かどうかを見極める力が、いまの日本人に問われているような気がします。
2013年08月18日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/72664976
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/72664976
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック