先週末は大阪に出張してきました。前泊をして京都を歩き回りました。お寺などの名所旧跡は何日かけても回りきれないほどあるし、祇園には大石内蔵助が放蕩三昧をしたと言われる「一力」などのお茶屋さんが並んでいたりして、どこに行っても歴史を感じる町でした。京都にいると、長い時間の流れの中の通過点にいる感覚が出てきます。それが私たちの心に落ち着きを与えてくれて、人を惹きつけるのではないでしょうか。
また観光客には、京都の人たちはとても親切です。タクシーの運転手さんや、お店の人、通りがかりのおっちゃんまで、まさにおもてなしの心で迎えいれてくれます。みんな京都産業株式会社の社員とちゃうやろか、となぜか関西弁になって考えました。だから住むとなると入社試験があったりして、ちょっとハードルが高いのでしょうね。
京都の同業者から、「一見さんお断りって、よその人からしたら変だなあと感じませんか?」と聞かれました。私は「お座敷にもコミュニティがあるだろうから、それをむやみに壊されないようにしているのではないですか?」と言ったのですが、もっと違う理由なのだそうです。「お茶屋さんには、レジがないんですよ。飲んで、踊って、気持ち良くなった人にお勘定なんて、そんな野暮なことはしないんです。だから後で請求を回すことになるんだけど、ちゃんとした人の紹介ならお店が安心できるからなんです」と教えてもらいました。なるほど、でした。
2013年10月24日
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