2014年03月28日

きっと、うまくいく

インドの映画大国ぶりは、知られるようになって来ましたね。「ボリウッド」(ボンベイ+ハリウッド)と呼ばれる、ムンバイを中心にした映画産業の規模は、世界最大なんだそうです。とくにミュージカルでなくても、歌や踊りが唐突に入るのがインド映画のお約束のようで、この映画もちゃんと?入っています。そのため、長いです。

原題はThree Idiotsで、直訳すれば三人のお馬鹿さん。インドの猛烈な工科大学を舞台にしたコメディタッチの映画ですが、ちょっと大げさに言えば人生の真実が含まれています。「きっと、うまくいく」は、主人公の故郷で夜回りのおじさんが唱えていた言葉です。

この大学の学長が、競争主義の権化のような人物です。彼にとっては競争に勝つことが全てなんだけど、でも何のために競争するのか、そもそも競争が必要なのかということは欠落しています。そして人の気持に共感することも、ない。言ってみれば、非常に自己愛的な人物です。この映画では彼の価値感の押しつけが、「ゴーカン」としてからかわれて、はね返されていきます。まだご覧になっていない方は、ぜひ。DVDが出ています。
posted by nori at 10:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画に見るこころ
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