2017年10月14日

50ccスクーターがなくなる?

スクールカウンセラーで訪問している地域では、高校生のバイク通学が許可されています。山間地では公共交通機関が壊滅状態なので、車で送迎してもらうのが大変な生徒たちにとっては、必要な足になっています。50ccのスクーターで、後ろの泥除けには校名が大きくついていて、運転マナーは良好です。事故を起こしたという話も、聞きません。

ひところは軽くてパワーのある2サイクルエンジンを積んで、ブンブン走り回るスクーターが多かったと思います。車を運転していても、危なっかしく感じることがありました。でもいまは4サイクルのおとなしいエンジンで、排ガスも臭くはないし、おとなしく走っている人が多いですね。

ところが50ccのスクーターが、製造中止になるそうです。排ガス規制が厳しくなって、それをクリアするコストが販売価格の安い50ccでは吸収できないということらしいです。バイクは車に比べて販売台数が少ないのに、ヨーロッパの環境基準を右にならえで導入するのがどうにも理解できません。燃費が10km/lの車を売ることができて、50km/l以上走る原付を売ることができないのが不思議です。そもそもが自転車に小さなエンジンをつけただけの昔の「オートバイ自転車」の枠で、リミッターを解除すれば車と同じ速さで走れる今のスクーターを扱ってきたのです。車体の性能向上やユーザーの利益は無視し続けながら、環境基準となると盲目的に外国に合わせるのが日本の役人の流儀なのでしょうかね。

数キロ以上の移動をするには、50ccバイクはもっとも小さな乗り物です。言ってみれば「起きて半畳寝て一畳」の境地です。紅葉が素晴らしい栗駒山は、シーズンになると駐車場すぐに満杯になってしまいます。50ccの「トゥデイ」に乗って出かけたのですが、トコトコと天上の紅葉をながめながら走るのは楽しかったし、よくこんな小さなエンジンでここまで連れてきてくれたなあと思いました。私も置き場所があれば欲しかったホンダのモンキーの最終バージョンには、申し込みが殺到したのではないかと思います。その他のスクーターも手に入れるなら、今のうちということになるのでしょう。

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posted by nori at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 原チャでGo!

2015年04月19日

50の手習い

しばらくブログの更新もしていませんでしたが、実は学校に通っていました。若い人に混じって教習を受けて、普通自動二輪の免許をもらうことができました。これで念願だった原動機付き自転車「第二種」に乗るおことができます。ちなみに車の免許で第二種と言うと、営業で客を乗せるための免許になるのですが、原付の一種と二種は排気量の違いです。一種は50ccまでで、二種は125ccまで。まあ私の免許は400ccまで乗れるのですが、あんなに大きいのはふだん乗り回すのには、持て余してしまいます。維持費もかかりますしね。

指導員が乗ったバイクの後ろを、指導員が運転する車の助手席に乗って見学する、という教習がありました。そのときに指導員の方がおっしゃっていたのですが、バイクの免許を取る人が増えているのだとか。教習所では還暦を超えた方も、二輪の教習を受けていましたね。

50ccの原付(スクーター)に乗っていたおかげだと思うのですが、私は教習も検定もオーバーなしで、2週間で取得できました。ただ苦手だったのが、「一本橋」。これはネットで検索してみると、苦手な人が多いようです。脱輪すると一発で検定中止の憂き目を見るので、どうしたって緊張します。また指導員によって、言うことが違っていたりもします。「半クラを使ってスピードを調整してください」とも言われましたが、私はクラッチに手をかけるとバランスを崩すのであきらめました。役に立った助言が「下を見ないで遠くを見ましょう」と、「ハンドルを小刻みに揺らしてバランスを取りましょう」でした。

さて私の一本橋攻略法は「一本橋」という言葉を忘れて、「段差越え」だと思いこむことです。シロウトにとっては、後輪が乗せてぐらつくかどうかが勝負の分かれ目です。ぐらつかなければ、白線二本分の広さがあるので、もう落っこちる心配はありません。でもぐらついてしまうと、立て直すのは至難の業になります。だから後輪が乗ってからも加速して、ジャイロ効果で安定させます。もし時間稼ぎをしたければ、後半に後ろブレーキを軽くかければ良いです。教習車はアイドリング回転数を上げてあるので、ブレーキをかけながらでもアイドリングだけで平気で進んで行きます。「平均台でバランスを取る課題」ではなくて、「段差に乗る課題」と思ってやるとうまくいきました。
posted by nori at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 原チャでGo!

2014年12月11日

そろそろ終わりか

今年は雪の訪れが早いです。例年だと12月の半ばまでスクーターに乗れる日もあるのですが、そろそろお終いにしなくてはなりません。スクーターを買ったバイク屋さんに頼むと、ひと冬5000円で預かってくれます。

「スミマセン、ハーレーでも同じお金なんですけど、いいですか?」

申し訳なさそうにバイク屋さんは言います。でも自宅まで引取りに来てくれて、春にはタイヤの空気圧なども調整して届けてくれるので、文句はありません。屋外に放置しておくと、バッテリー液を凍らせてしまうことがあるそうです。そうなるともうオシャカで、スクーターのバッテリーはクルマのよりも高いのです。なんでも生産量が少ないので、ちっぽけなパッテリーでも高くなってしまうとか。

冬で路面に圧雪があったり凍ったりしても、剛の者になるとスパイクタイヤに履き替えたり、タイヤにチェーンを巻いて乗るらしい。もっとも郵便配達の人たちは、雨が降ろうと雪が降ろうと炎天下だろうと、一年中乗り回しています。彼らこそ最強のライダーです。

「寒くて大変でしょう」

と言われることもよくあるのですが、末端冷え性の私でも寒いのは対策のしようがあります。でも暑いのは、かなりキツイですよ。コンクリートの猛烈な照り返しで、ちょっと具合が悪くなったこともありました。トシを取ると水分の欠乏が分からなくなってくるそうですが、ふだん水を飲まないのが災いしました。

不便で、キケンで(実際は違うと思います)、おまけに遅い……。こんな乗り物にわざわざ乗るのは、「趣味」かもしれません。でもね、「バイクが趣味です」と言われたら大方の人は大きなリッターバイクとか、あるいはオフロードマシンを想像することでしょう。バイク乗りの一部からは蔑まれてバイクの仲間に入れてもらえず、車のドライバーからは間違いなく邪魔者扱いされる、「原チャ」を「趣味です」とはなかなかに言いづらいものがあります。別にわざわざ言わなくても、良いのだけれど。
posted by nori at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 原チャでGo!