
昨日の話になってしまいますが、11月8日はGoogoleのロゴが「ヘルマン・ロールシャッハ 生誕129周年」になっていました。129周年とはずいぶん半端な気もしますが、外国にはそういうアニバーサリーがあるのでしょうか?ロールシャッハ・テスト風の模様を見て、反応を投稿する遊びもありました。
ずいぶん昔の話になりますが、いしいひさいち氏の4コママンガに、こんなのがありました。
1.博士が図版を手渡す 「何に見えてもいいですよ」
2.男が図版をじっと見る
3.反応 「……毛ガニ」
4.博士たちが笑いをかみ殺しながら、ヒソヒソ話をする
「何に見えてもいいですよ」と言いながら、異常性をあぶり出そうするいやらしさ、みたいなことがたくみに描いていると思いました。戯画化されるとこんな風になってしまうのですが、「何に見えても良い」のと「変なことを言うと変な人になる」という二重拘束をどう乗り越えるかが、このテストの一つの側面でもあります。
被験者にとってはストレス状況なのですが、それをどう乗り越えるかに、その人らしさが出てくるということでもあります。じっとしていてもわからないけど、運動をさせると心肺機能がはっきりわかるとか、そういった類の現象です。被験者には負担をかけることになるので、安易にするものではありません。また結果をどう生かすのか、被験者にどうお返しするのか、そこまでしっかり考えなくてはいけません。